ギリシャの眠り薬
羽毛 フトンなどなかった紀元1世紀頃に、ケシの汁から比較的純粋なアヘンを作製する方法が記述されています。
ケシの汁は、ローマ人、ギリシャ人、そしておそらくエジプト人によって紀元前何百年も前から宗教儀式に使用されていたようです。
マンダラゲもやはり、ギリシャ.ローマの医師によって催眠と麻酔の性質があることが認められていたそうです。
紀元前300年にギリシャの医師、テオフラストスが不眠にマンダラゲを処方しています。
ヒヨスも古代ギリシャの医師によって催眠薬として広く用いられていたようです。
レタスから出るミルク状の液はしばしば眠らせるために処方されていました。
ガレノス(古代ギリシャの医学者)は、眠りの処方にマンダラゲの皮とヒヨスの種とアヘンをレタスの汁にまぜたものを推賞していました。
中世からルネッサンスにかけても、基本的には同じ成分が用いられていました。
混ぜ方を変えたり、アルコールを混ぜたりしていくつかのバリエーションはあります。
そのなかでもっとも有名な眠り薬は、ワインにアヘン、レタス、毒ニンジン、ヒヨス、クワの実、マンダラゲ、ツタの混合物を浸したもので、広く薬屋とか家庭の薬棚の上に置かれていました。
シェイクスピアは『オセロ』のなかでこの〈眠りのシロップ〉を記述しています。
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けしの実も、マンドラゴーラも世界中の眠り薬も昨日までのお前のように、あれほど安らかには眠らせてくれないぞ。
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