薬と睡眠
重篤な病気(たとえば、心疾患、高血圧、うつ病など)をもつ人達は、全く健康な人達より眠り薬を使用する機会が多いことは予測できます。
したがって、眠り薬が直接死亡率に影響するかどうか、この調査だけでは断定できません。
しかし、眠り薬が睡眠時無呼吸を増悪するという報告がありますから、眠り薬が死亡率の増加に何らかの影響を及ぼしている可能性を否定できないのです。
睡眠の研究がすすむにつれて、眠り薬は正常の睡眠構造に変化を与えることがはっきりしてきました。
健康な成人の一晩の睡眠記録を分析してみると、レム睡眠は全睡眠時間の20%を占め、ノンレム睡眠の第3、4段階もおよそ20%を占めています。
眠り薬(グルテチミド、1g)を投与すると、睡眠第3、4段階は増加しますが、レム睡眠は減少します。
羽根 布団でのレム睡眠は脳の疲労回復に関係があるといわれているので、レム睡眠が著しく減少することは好ましくないのです。
また、眠り薬によって抑制されたレム睡眠は、薬を止めると薬を飲む前よりも増加します。
・・・これを反跳といいます。
このときに、悪夢、幻覚、不眠などの不快な症状を伴うことが多いのです。