睡眠は無駄か貴重か
睡眠をおさえることは、とりもなおさず、睡眠圧をたかめ、睡眠欲求を増大させることになる。
そうなると、入眠のプロセスとしての段階1のノンレム睡眠が出現しやすくなる。
この時期やレム睡眠から覚醒への移行期など、睡眠と覚醒との境界があいまいになるときにみられる精神活動には、特異的な意義がありそうだ。
この時期に、幻覚や幻想が生じることは、病的なばあいによく知られている。
創造活動・さとり・ひらめきといった生産的な価値をともなう現象も、この時期の産物であることが多い。
こうした面を重視するならば、高級 羽毛 布団での睡眠をたんなる休息あるいは空白の時間ととらえることは、人間のたかい精神活動にはたす眠りの積極的な役割を見のがすことになるかもしれない。
芸術や文学にたずさわる人々にとっては、夢うつつの状態からひらめく霊感が、創造の源泉としてとくにたいせつであろう。