創造のための眠り
超現実主義の画家サルバドール・ダリの短眠は、あまりにも有名である。
かれは、床に錫の皿をおき、手にはスプーンをもったまま、椅子に腰かけて居眠りした。
ゆるんだ手から離れたスプーンが皿にあたって音をたてるまでのあいだが、かれの睡眠時間であった、ということだ。
それほど意識的に努力しなくても、現実の世界からときはなたれた精神が自由に羽ばたくとき、思いがけない啓示がえられることがある。
むかしから、羽毛 布団で見る夢にともなう逸話は多い。
独創性のたかい科学上の発見も、睡眠と覚醒のやりとりのあいだになされることがある。
とはいえ、確率からいえば、この時期の産物はとりとめもないものが圧倒的に多いはずである。